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語学&一人旅&読書 etc.について「経験」と「気付き」を共有します。

一人旅〜カナダ・バンクーバー編①〜

バンクーバーの魅力

バンクーバーの魅力の一つは景観。「都市と自然の調和」にかけては世界一ではないかと思う。

高層ビルが立ち並んでいて都会的な香りを醸しつつ、実際嗅覚に触れるのは緑くささだったりする。それもそのはずで少し目を移せば広がる大自然。こんな風に都市開発と自然保護を融合させられるのは、やはりその国土の広さ故の余裕なのだろうか。

魅力のもう一つは人。何故だかわからないがみんな人懐っこい気がする。笑顔も素敵だ。街中を歩いていると度々声をかけられた。ただ面白いのは、それがTouristとしてだけではなく、現地人と勘違いされて道を聞かれたりすることだ。カナダへは「多文化主義政策」の下、多様な人種・民族が移民してきている。近年はアジアからの移民の増加が顕著とは聞いていたが、私のようなザ・アジア顔に道を聞いてくるあたり、うまく共存が図れているようで嬉しい。

 

一日目(スタンレーパーク、ギャスタウン)

バンクーバーへの一人旅を決行したのは2016年4月のことだった。雨季にあたることから、雨を覚悟していたが、バンクーバー国際空港に降り立って見上げた空は青々としていた。

空港から車でホテルに移動しチェックインを終えた後、早速街に繰り出した。カナダの銀座と呼ばれるロブソン・ストリート沿いの安ホテルに宿泊していたのだが、なるほど、高級ブランド店が立ち並び、歩く人々もどこかセレブ感が漂っているように感じられる。ただ、ホテルを出てすぐに日本のラーメン屋が目に入ったのには笑ってしまった。

これはどちらかと言えば悪癖なのだろうが、私は事前に旅程を立てない。だから街に繰り出したとは言っても目的地が定まっているわけではなかった。とりあえずひたすら街歩きをしていた。これだけでも相当胸踊るのだが、2時間も歩くとさすがにどこか観光地にでも行こうという気がしてきた。

 

とある通りに桜が咲いていた。日本が寄贈したものだそうな。

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スタンレーパーク

まずはスタンレーパークに行こうと思った。入国審査で「どこを観光する予定だ」と担当官に聞かれ、咄嗟に「スタンレーパーク」と答えていたこともあって、なんとなく本当に行かなければならない気がしていたこともあった。

行き方はポータブルWi-Fiを使って一発検索だ。まさに文明の利器。沢木耕太郎の『深夜特急』ではあり得ない世界になってしまったわけだが、あの時代だったら行き交う人に道を聞いたのだろうか。それを思うと何か大事なことが失われてしまっているような気がしないでもない。と、こんな浸ったことを考える余裕があるのも一人旅の特権だろう。

スタンレーパークは広大だった。外周が約10キロあり、トレイルコースも完備されていることから、ランニングやサイクリングを楽しむ人で溢れていた。右手に海を挟んでビル群、立ち込める木々を左手に見ながら歩いていたが、そのコントラストは、日本の大手町のビル群と皇居の組み合わせのようで、一方でスケールの差は圧倒的だった。

 

ビル群とスタンレーパークのトーテムポールと

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手前だけでなく向こう岸にも多くの船が並んでいる

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ボートを楽しむ人の姿もあった

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3、4キロ程歩いただろうか。ライオンズゲートブリッジをしばらく眺めた後、これ以上得られるものは無かろうと思い来た道を戻り始めた。この公園自体が出島のようになっており、市街地に戻るためには一周回るか、来た道を引き返すかしかなかった。合計3時間程をスタンレーパークで過ごした。この時すでに歩行距離は10キロ強に達していた。

 

遠くに見えるライオンズゲートブリッジ 

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ギャスタウン

少し日が傾いてきた頃、次はギャスタウンに向かった。

ギャスタウンはバンクーバー発祥の地と呼ばれている。バンクーバーへの旅行を計画する人の多くは、レストラン等が軒を連ね、イルミネーション輝く中でもくもくと蒸気を吐く蒸気時計の写真を見たことがあるのではないだろうか。私もそんな写真を一枚撮っておきたいと思いギャスタウンへ向かった。

ちなみに私はてっきりここを「ガスタウン」だと思っていた。蒸気≒ガスという認識からだが(化学に詳しい方からすると「全然違うわい」ということなのかもしれないが。)、イギリス人船長の"ギャシー"さんの名を由来としているらしく、やはり正しくは「ギャスタウン」のようだ。

写真自体はというと、あまり上手く撮れなかった。三脚を持ってくれば良かったと少し後悔めいた感情も湧いたが、基本的に歩きたい私の性質からすると、やはり三脚は邪魔になると思い直した。

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これは後に知った事だが、この付近は夜になると非常に治安が悪いらしい。決して大通りから外れて小路に入り込まないようにして欲しい。私はそれを知らず入り込んで、男に絡まれそうになった。走って逃げて事なきを得たが。(ちなみに治安が良いと言われるバンクーバーだが、ホームレスや物乞いは多い。ここに限らず、小路には入らないのが賢明だろう)

 

ギャスタウンの帰りにカナダプレイスにも寄ったが、終ぞうまく写真を撮る事は出来なかった。

ロブソン・ストリートに戻り、普通の飲み屋で遅めの夕食を取った。カナダのビール"Molson Canadian"は格別だった。一方で食べ物の方は、何となしに注文したチキン・ウィングの量が思いの外多く、なんと一品で満腹になってしまった。

早々と食事を終えてホテルに戻ると、到着早々20キロ超歩いたせいか、小休止のつもりで横になったベッドで途端に寝入ってしまったようだった。

翌朝のアラームもセットせずに…。

 

つづく