I am

語学&一人旅&読書 etc.について「経験」と「気付き」を共有します。

ベトナム・ホーチミンの魅力と、一人旅の際に必ず注意したい4つのこと

今週は恐ろしい寒さですね。

「どこか暖かい国に行きたい。」

そんな風に思っている方も多いのではないでしょうか。

すでにベトナム旅行を予定されていて、情報収集されている方もいらっしゃるかもしれません。

そういった方に、ベトナムをお勧めしたい理由、実際旅行に行かれる際に注意してもらいたいポイントを、自分の経験を踏まえてまとめました。

 

目次

 

ベトナムホーチミンをお勧めしたい理由

海外に行くと、空気を吸っているだけで満足してしまう性質の私ですが、旅を思い出しながら、以下3つピックアップいたしました。

 

 ⑴ ベトナム人が面白い!

 ⑵ 景色が綺麗!

 ⑶ ショッピング!安くベトナム雑貨が手に入る!

 

⑴ ベトナム人が面白い!

突然ですが、タイに行ったことはありますか?タイは微笑みの国とも呼ばれますが、タイ人のホスピタリティーって素晴らしいですよね。

一方でベトナム人は超ぶっきらぼうです(もしくはシャイ?)。お店に入ると最初はニコニコしていますが、買わないことがわかった途端、手のひらを返したように態度が一転しました。

あとは、しつこいです!ホーチミンに行くと、無数の物売り、バイクタクシーに声をかけられると思います。彼らがしつこいのなんの…。気をつけて下さい。

と、ここまで良いことを何も書いていない気がしますが、そういうところから、タイ人とは少し違ったしたたかさベトナム人の底力を、感じたのです。

それは歴史に裏付けされたものなのか、もしくはそのパーソナリティ故の歴史なのか、興味深く考えていました。

 

⑵ 景色が綺麗!

 東南アジアの風が吹いているのに、立ち並ぶ西洋風の建物。。

この違和感が素敵なんです。

 

ホーチミンに行った際に撮った写真を紹介します。

f:id:alooftraveler:20170108202924j:plain

 

これはサイゴン大教会ですね。

ベトナムはフランスの植民地だったため、このようなコロニアル様式の建物をたくさん見ることができます。

ちなみによく見ると左下をアオザイ姿の女性が歩いています。

 

⑶ ショッピング!安くベトナム雑貨が手に入る!

ベトナム場所を間違えなければ非常に物価が安いため、女性に人気の雑貨に限らず、食べ物、タクシー、あらゆる物・サービスを安く購入・利用することができます。

 

「場所を間違えなければ」とは意味ありげですが、後ほどご説明します。

 

今更ながら、ベトナムってどんな国?ホーチミンってどこ?

f:id:alooftraveler:20170108183859g:plain

 

ここでベトナムについておさらいしておきましょう。

 

ベトナムは、正式にはベトナム社会主義共和国と表記されます。

ベトナム社会主義国です。

 

この国に対してどのようなイメージを持つでしょうか。「フランスの植民地だった国だよなぁ」程度のイメージしか持っていないかもしれませんね。

1885年に清仏条約が締結され、ベトナムはフランスの植民地となります。

それまでの歴史をさかのぼっても、1000年間に及ぶ中国王朝の支配、その後独立を果たすものの、中国王朝からの執拗な侵略を受けること900年間。このような複雑な歴史を歩んできた国がベトナムです。

 

ベトナム人の底力を示すエピソード(三度の元寇ベトナム戦争

三度の元寇に全勝

元と言えば、世界史でおなじみのフビライ・ハンが率いるあの国ですね。

日本も1274年、1281年の二度攻め入られ辛くも勝利しています。ただし、日本の場合は神風に助けられ、運良く勝利した感は否めません。

一方でベトナムの場合は、この元と真正面から激突し三度退けています。圧倒的な兵力差にも関わらず、様々な戦略を駆使して。

 

ベトナム戦争でアメリカに勝利

第二次世界大戦後、米・ソ連間冷戦の代理戦争の舞台となったのがベトナムでした。

第二次世界大戦中、フランスがドイツに敗北したことを受け、同じ枢軸国側だった日本がベトナムに進駐します。

ところが、最終的に日本が敗れてしまったために、政治的空白期間がベトナムに訪れることになるわけですね。

それに乗じて独立を宣言した北ベトナムと、「それは許さん」と、アメリカ主導の傀儡政権率いる南ベトナムとの間で戦争が勃発します。それがベトナム戦争です。

北ベトナムで首相を務めていたのが、ベトナム建国の父と呼ばれるホー・チ・ミンですね。

アメリカの使用弾薬量、投下爆弾量は、第二次世界大戦中のそれを大幅に上回る量に及び(およそ4倍)、圧倒的な戦力差かに思えるこの戦い、なんと北ベトナムの勝利に終わります。

この背景には、世界、米国内の戦争に対する世論の転換といった要素もありますが、ベトナムはアメリカに戦争で勝利した唯一の国なのです。

 

ホーチミンってどこ?

f:id:alooftraveler:20170108184026g:plain

 

こーこっ!マダガスカル!!

ホーチミンベトナムの南に位置する都市です。首都のハノイと、ここでは表示されていませんが中部のハノイが有名ですね。

 

もともとはサイゴンと呼ばれていましたが、ベトナム戦争後、指導者ホー・チ・ミンの名前にちなんで改称されました。

 

一人旅の際に必ず注意したいこと

折角の一人旅ですから、出来れば縛りのない自由な旅にしたいですよね。

ただし、「これだけは絶対注意!」というポイントが4点ありますので紹介します。

 

白タクには絶対に乗らないこと

「白タク」って何だっけ?という方がいるかもしれませんので簡単に説明しますと、「営業許可を取らずに、違法に自家用車を使用して営業しているタクシー」のことを言います。

日本では、営業許可を取っているタクシーのナンバープレートは緑色になり、営業許可を取っていないタクシーは自家用車と同じ白いナンバープレートをつけて営業することになります。

白いナンバープレートをつけたタクシーなので、「白タク」と呼ばれます。

 

この白タク、海外に行くと大体いますし、「ぼったくられるから危険」というイメージも旅行者の間で浸透してきていますから、「何を今更」という方がいらっしゃるかもしれませんが、ベトナムは以下2つの特徴があり、特に注意を要します。

 

 ⑴ ベトナムは自家用車もタクシーもナンバープレートが白いため、ナンバープレートでの識別ができない。

 ⑵ ベトナムの白タクは、健全なタクシー会社のデザインをめっちゃパクる

 

要するに、パッと見白タクだと気付けないので、旅慣れた旅行者であっても、ぼったくられてから「しまった」ということになりかねないのです。

 

肝心の対策ですが、下のタクシーにしか乗らないでください。

これは「VINASUNタクシー」です。ホーチミン市内を多数走っていますので、捕まえるのに困ることは無いでしょう。

必ず見て欲しいのは、車体横のデザイン(会社名含む)と、電話番号(38 27 27 27)です。

以前からこの善良なるVINASUNタクシーは、車体のデザインを真似する白タクにほとほと困っていたらしく、最近デザインを一新し、以下のようになったとのことです。

変更前も、電話番号以外はまるっきり一緒の白タクが走っていたと言いますから、騙されないためには電話番号もしっかり確認しておく必要があります。

 

f:id:alooftraveler:20170108205649j:plain

 

バイタクには極力乗らないこと

バイタクとは「バイクタクシー」の略です。ホーチミンの街中を歩いていると、必ず声をかけられるでしょう。しかも5分おきに…。そしてしつこい…。

 

善良なバイクタクシードライバーもいるでしょう。しかし、危険な詐欺師が紛れていますし、そもそも交通安全上あまり良くありませんから、極力乗らないことをおすすめします。

 

また、近年流行っている手法として、推薦状詐欺というものがあります。

どういったものかと言うと、街中で声をかけてきて、「ちょっとこれだけ見て」と手帳を見せてきます。するとそこには日本語や英語、その他の外国語で文字がびっしり。「過去の客の感想だ。」とドライバーは言います。中身をよく見ると、「最初は怪しいと思い迷いましたが、めっちゃ良いおじさんでした!!」といった内容がずらり。

 

騙されてはいけません。

おそらくコメント自体は本物です。10人に1人には良質なドライブを提供して、残りの9人からは搾取するという手口だと思われます。

被害報告も多数ありますので、ネットで検索してみてください!

 

男性の夜遊びは危険!

社会主義国ベトナムでは売買春は違法です。何もなくとも夜10時以降外国人がベトナム人と密室にいることも違法です。

 

社会主義国において、職業というのは国が管轄するものです。売買春を黙認することは国がそれを職業として認めているかのように見られますから、厳しくなるのだと思われます。また、社会主義国においては、(概念上)男女の権利は完全平等です。「女性を搾取している」という解釈があり得る風俗業は通りが悪いのです。

※この立法趣旨については、あくまでも個人的な見解です。

 

拘留、罰金、強制送還といったリスクを冒してまで遊ばず、文化的な旅を楽しみましょう。

 

ベンタイン市場は観光にはGood、買い物は…

f:id:alooftraveler:20170108213514j:plain

 

ベトナムでは、「場所を間違えなければ」安くショッピングができます。

 

超有名なベンタイン市場ですが、商品は全て観光客価格が設定されているため、どうしても高いんですよね。

 

(広々とした敷地一面に店が並んでいる姿は圧巻で、一見の価値ありです。) 

f:id:alooftraveler:20170108212929j:plain

 

では、おすすめはどこか…それはズバリ現地人が買い物するマーケットです。実際に訪問した2つを紹介します。

いずれも、ベトナムらしい市場を体感できますよ。価格も現地価格です。

 

 

⑴ビンタイ市場 ※全面改修のため、2016年11月から1年閉鎖

住所:57A Thap Muoi, Ward 2, District 6, Ho Chi Minh City

f:id:alooftraveler:20170108214550j:plain

 

 

⑵アンドン市場

住所:34-36 An Duong Vuong, Q5, Ho Chi Minh

f:id:alooftraveler:20170108214542j:plain

 

いかがでしたでしょうか。ベトナムに興味を持っていただけましたか?

すでにご旅行を計画されている方には、少しでも参考になる箇所がありましたら幸いです。

 

それでは。

 

 

 

 

「品詞」を理解することで英語やり直し学習の準備は整う

「英語の勉強を始めたいが、どこから手をつけたらいいかわからない。」

そんな方のために前回の記事でまず「五文型」を学習することをおすすめしました。

次に、「品詞」を学習して英語学習の基礎を固めましょう。

 

目次

 

なぜ品詞の学習が必要なのか

前回、英文の基本文型は5つしかないことを学習しました。

品詞を見極め、適切なワードをパターン(繰り返しとなりますが、パターンしかありません)に沿って並べていくことが次のステップです。

「五文型」は「型はめパズルの箱」と表現しました。「品詞」を学習することで、その箱に適切なブロックを挿入していくことが可能になるのです。

 

品詞とは

品詞とは、単語の種類を表すものです。以下の8つあります。

名詞、代名詞、動詞、形容詞、副詞、前置詞、接続詞、間投詞(感嘆詞)

 

これを見ただけではわからないですね。一つ一つ解説していきます。

 

1.名詞

名詞とは、「こと」、「もの」を表現するものです。

例えば「太郎」「学生」「友情」などですね。

 

2.代名詞

代名詞とは、その名の通り、名詞わりになるものです。

名詞が個々の「もの」や「こと」を具体的に表現するものであるのに対し、代名詞は、「彼」「彼女」「それ」という表現に用いられます。

英語は非常に同じ表現の繰り返しを嫌う言語です。「太郎が〜、次に太郎は〜」のような繰り返しを嫌い、「太郎が〜、次には〜」といった形で名詞を代名詞に置き換えたりします。

 

3.動詞

動詞は前回の記事でも紹介しました。

五文型におけるVであり、「動作」や「状態」を表すものでしたね。

例えば「吠える」「〜がー」(be動詞)などです。

 

4.形容詞

形容詞は、「こと」や「もの」の「状態」を示すものです。

例えば、「美しい」や「青い」などがそれにあたります。

覚えておいてください、形容詞は名詞を修飾します(名詞の状態を説明します)。

 

5.副詞

副詞は、「動作」や「状態」がどういったものかを説明するものです。

「どういったものか」というのは曖昧な表現ですね。実は副詞は正に曖昧なものなのです。用途は多岐に渡ります。

例を挙げると、「吠える」という動作をより詳しく、「激しく」なのか「か細く」なのか説明します。また、「とても美しい」の「とても」は「美しい」という状態をより詳しく説明しますので、「副詞」となります。さらに、「とても激しく吠える」のように、「激しく」という副詞をさらに「とても」(副詞)で修飾することができます。

 

6.前置詞

前置詞は、その名の通り、他の単語のかれるものです。通常名詞の前に置かれ、その名詞が文の中でどういう働きをするか表現します。その名詞が「場所」を表しているのか、「方法」もしくは「原因」を示しているのかを表すということですね。

例を見てみましょう。日本語での説明が馴染まないので、英文を使います。

 

⑴ I play in the park.(私は公園遊ぶ)

⑵ I go to school by train.(私は電車学校行く。)

 

⑴では、「〜の中で」という意味を持つ前置詞"in"が使われています。"park"は「公園」という意味の名詞ですが、"in"によって「遊ぶ」という動作が行われる「場所」が公園であることが表現されているのです。

※"play"については"I play soccer."のような使い方に馴染みがあるでしょうか。お気付きの方も多いでしょうが、前回の記事で取り上げた「自動詞」と「他動詞」を思い出してください。"play"は自動詞として使われると「遊ぶ」という意味になります。

 

⑵では、前置詞が2つ使われています。"to"により「場所(目的地はどこなのか)」が学校であること、"by"により、手段が電車であることが示されています。

"to"は「〜(場所)へ」、"by"は「〜(手段)で」を表す時に使われます。

 

⑴も⑵も、前置詞の後ろに来ているのは名詞ですね。

一点注意点ですが、一つの前置詞には複数の意味があります。ここでは、それぞれの前置詞について一つの意味だけご紹介しています。他の意味はまた改めて学習しましょう。

 

7.接続詞

接続詞は、これまたその名の通り、単語や文を他の単語や文と結びつける働きを持つものを言います。接続詞は奥が深く、等位接続詞、従属接続詞と2種類ありますが、それらはまた改めて学習します。

簡単な例を見てみましょう。

 

⑴ I and you go to school.(私とあなたは学校へ行く)

⑵ I love you, but you love him.(僕は君が好きや。でも君は彼を愛しているんだね。)

 

⑴は「〜とー」を表す"and"が使われています。私("I")とあなた("you")を結びつける働きを持っている"and"は接続詞です。

(2)はなんて悲しい文なんでしょう。色々と私も思い出してしまいます。。

という冗談はさておき、「〜しかしー」を表す"but"が使われていますね。「私はあなたを愛している」という文と「あなたは彼を愛している」を結びつけている"but"も接続詞です。

 

8.間投詞(感嘆詞)

 

 

ウワァオ!!

 

 

…失礼いたしました。「閉店ガラガラ」しないといけない程滑りましたが、間投詞とはこういうものなのです。話し手の驚き、喜びなどの感情を直接表現するもので、英語では、"Wow!"や"Oh!"などがよく使われます。

この感嘆詞は完全独立な単語で、他の語を修飾することもなければ、他の詞に修飾されることもありません。シンプルですね。

 

(付録)覚えておきたい品詞の略称

辞書や単語帳で単語を調べると、ものによって、以下のように表示されている場合があります。単語は品詞を判別しながら覚えていく必要がありますから、チェックしておいてください。

 

名詞  = "noun"、略して"n."

代名詞 = "pronoun"、略して"pron."

動詞  = "verb"、略して"v."

形容詞 = "adjective"、略して"adj."

副詞  = "adverb"、略して"adv."

前置詞 = "preposition"、略して"prep."

接続詞 = "conjunction"、略して"conj."

 

五文型と品詞

この記事では品詞について紹介をしてきました。では、最後に五文型と品詞の関係を見ていくことにしましょう。

以下の通り図にしてみました。

 

(五文型と品詞の関係図)

f:id:alooftraveler:20170107230315p:plain

 

 ・名詞は主語、補語、目的語になれます。

 ・代名詞も主語、補語、目的語になれます。

 ・動詞は動詞にしかなりません。

 ・形容詞は補語にしかなりません。また、形容詞は名詞を修飾できます。

 ・副詞は動詞、形容詞を修飾できます。

 ・前置詞は名詞、代名詞、動詞、形容詞、副詞を修飾できます。

 

文の根幹を構成するS、V、O、Cになれるのは実は名詞、代名詞、動詞、形容詞の4つしかないんですね。しかも動詞はVにしかなりません。

 

 

副詞と前置詞は他の品詞を修飾するだけなんですね。

接続詞は、単語や文をつなげる働きをする少し特殊な品詞で、図で表すのが難しいので、そのままにしています。接続詞については今後詳しく解説します。

ちなみに間投詞は完全に独立した単語ですので省略しました。

 

なお、実は「句」「節」という概念もあるのですが、混乱を避けるために現時点ではあえて触れていません。必ず回収しますので、安心してください。

 

 次回は図に示した関係を踏まえながら、実際の英文にあたっていきましょう。

 

それでは。

 

英語のやり直し学習には「五文型」が一番効く

前記事で私の英語学習歴について記載しましたが、その経験を踏まえ、まずは五文型について紹介していきたいと思います。

目次

なぜ五文型なのか

タイトルで「やり直し学習」と記載しましたが、実際には初学者、挫折者に関わらず五文型の理解はおすすめしたいところです。ただ、英語学習に挫折した人(昔の私のような人)の方が「そうだったのか」というアハ体験が得られやすいかと思い、「やり直し学習」にフォーカスしてみました。

 

さて、五文型はいわば「型はめパズルの箱」です。「もうちょっと良い例えがあるやろ」という突っ込みが入りそうですが、ピッタリはまる表現だと思うんですよね、パズルだけに。

 

f:id:alooftraveler:20170107000333j:plain

五文型とは

ということで、五文型がどんなものか見ていきましょう。以下の五つです。

第一文型:S+V

第二文型:S+V+C

第三文型:S+V+O

第四文型:S+V+O+O

第五文型:S+V+O+C

 

そもそもSやVが何を指すのかわからないという方もいるかと思います。私もそうでした。少し丁寧に解説します。

それぞれのアルファベットが意味するもの

それぞれ以下の単語の頭文字を取ったものです。カッコ内に日本語訳を付けています。

S=Subject(主語)

V=Verb(動詞)

C=Complement(補語)

O=Object(目的語)

 

「主語、動詞くらいだったら国語でもやった。。補語って何だっけ?」という方もいるでしょう。それぞれについてもう少し詳しく解説していきます。

 

▶︎S(主語)は、「動作」や「状態」の主体になるものです。例えば、「犬が吠える」という文章において、「吠える」という動作の主体、つまり主語になっているのは「犬」です(吠えているのは誰?という視点)。もう一例。「空が青い」という文章で「青い」という状態を持っているのは「空」ですね(青いのは何?という視点)。

 

▶︎V(動詞)は、「動作」や「状態」を表すものです。「犬が吠える」であれば、先ほどは動作の主体がどれかという見方をしましたが、動作自体はなんでしょう…「吠える」ですね。次に「空が青い」ですが、主語の「空」と状態を示す「青い」をつなぐ「が」が動詞となります。英文にすると「be動詞」がその役割を担います。

(国語の世界ではこの「が」を格助詞と呼びますが、頭の外に置きましょう。英語では動詞となります。)

動詞には、自動詞と他動詞の二種類があることを頭の片隅に置いておいてください。

 

▶︎C(補語)は、少しわかりづらいかもしれませんが、「彼は太郎です」「彼女は美しい」という文章における、「太郎」と「美しい」を指します。要するにS(主語)の属性にあたります。

 

▶︎O(目的語)は、動詞の「動作」を受ける対象を指します。例えば「彼はリンゴを食べる」における、「食べる」という動作の対象になるのは「リンゴ」ですね。「彼はサッカーをする」の「する」という動作の対象になるのは「サッカー」であり、それらがそれぞれの文における目的語となります。

 

「SとVはわかったけど、CとOがわからない」

その気持ちわかります。言語学者になりたい方でない限り、次の通り覚えてしまえば大丈夫です。

「Cはイコールの関係になるが、Oはイコールの関係にならない。」

よくわからないですね。

 

上で例示した文章を改めて見てみましょう。「彼は太郎です」におけるCは「太郎」でしたね。この文において、S=Cの関係になっていることがわかるでしょうか。つまり「彼=太郎」ですよね。では、「彼女は美しい」はいかがでしょう。「美しい」のは誰ですか?「彼女」ですよね。「彼女=美しい」のです。

では、また例文を見ていきましょう。「彼はリンゴを食べる」の動詞は「食べる」ですね。主語は「彼」です。残ったリンゴは何でしょう。文の中でイコールの関係を生み出さないですよね。「彼」は「リンゴ」ではありません。「彼はサッカーをする」も同じです。「彼=サッカー」は成り立ちません。

 

それぞれの意味は上に書いた通りです。英語はたったこれだけの四要素から成り立つ文型が五つあるだけなんですよ。

 

英文を使って五文型を見る

その前に!自動詞と他動詞

具体的な文型の学習に入る前に、上で少し触れた自動詞と他動詞について解説します。

・自動詞とは、自立した動詞です。後ろに何がつかなくても単独で生きていけます。

・他動詞とは、他の単語が必要な動詞です。後ろに続く単語がないと生きていけません。

例えば…

 

"I smile."という文があります。和訳すると「私は笑う」です。動詞は"smile"ですね。単独でちゃんと働いています。これは自動詞ですね。

"I get an apple."は「私はリンゴを手にいれる(ゲットする)」という意味です。動詞は「〜を手に入れる」を意味する"get"ですね。"get"は「〜を手に入れる」という他動詞なので、「〜」に入る言葉がないと機能しないんです。ちなみに私とリンゴはイコールではないので、"an apple"は目的語であることを確認しておきましょう。

 

※ちょっとややこしくしてしまいますが、完全な自動詞、完全な他動詞という単語は実は多くありません。一つの単語が自動詞的に働くこともあれば他動詞として使えることもあります。例示した"get"も自動詞としての用法があって、その用法においては「到着する」といった意味を持ちます。ただ、「手に入れる」という意味で使いたい場合は必ず後に目的語が続きます。

※※単語帳や辞書によっては、動詞の意味と一緒に"v.i."や"v.t."といった記載がなされている場合があります。こういう訳のわからない表記やめて欲しいですよね。"v.i."は"verb intransitive"の略称で、自動詞を指します。"v.t."は"verb transitive"の略称で他動詞を指します。私は、"v.i."の"i"は「自分(I)」だから自動詞、"v.t."の"t"は「他(ta)」だから他動詞と覚えました。

 

では、それぞれの文型を見ていきましょうか。

 

第一文型:S+V

第一文型は主語と動詞からなります。

例文:"I smile."

使い回しになりますが…主語+自動詞が組み合わされた文型です。これはとてもシンプルですね。

 

第二文型:S+V+C

第二文型は主語と動詞と補語からなります。

例文:"She is beautiful."

「彼女は美しい」ですね。「これもさっき見たわ」というツッコミが入りそうですが…もう大丈夫ですね。"she = beautiful"でイコールの関係が成り立っているので、第二文型だとわかります。

 

第三文型:S+V+O

第三文型は主語と動詞と目的語からなります。もうお気づきですね。

例文:"I get an apple."

はい、先ほど見た文です。繰り返しになりますが、補語と目的語の違いはイコール関係になるか否かです。私はリンゴでは無いので、第三文型だとわかります。

余談ですがこの例文、"I have an apple."でも良かったのですが、PPAPが脳内再生されてしょうがないので"get"をあえて使っています。あ、また流れてきました。

 

第四文型:S+V+O+O

第四文型は主語と動詞と目的語二つからなります。なんだかややこしそうですね。

例文:"I give her a present."

和訳:「私は彼女にプレゼントをあげる。」

"give"は目的語を二つ取れます。"give+A+B"で「AにBをあげる」という意味になります。

こういった使い方ができる単語があるのです。これは一つ一つ覚えていくしかないですね。まずは文型に集中しましょう。

 

「二つ目のOの見分け方は?」と思われた方もいるでしょう。これは第五文型と一緒に解説します。

 

第五文型:S+V+O+C

第五文型は主語と動詞と目的語と補語からなります。

例文:"I call her Becky."

和訳:「私は彼女をベッキーと呼びます。」

安心してください、"I"は川谷じゃありませんよ。

"call+A+B"で「AをBと呼ぶ」という意味になります。こういう用法のある単語も少なくありません。

 

では、第四文型と第五文型の四つ目の要素(第四であればO、第五であればC)の見分け方について解説します。

三つ目の要素(ともにO)とイコール関係になっているかを見てください。

・第四文型の例文では、"her≠present"なので、これは第三文型と同じ考え方で、Oになります。

・第五文型の例文では、"her=Becky"ですので、第二文型と同じ考え方で、Cだと判別できます。

 

まとめ

お疲れ様でした。

この記事では「五文型」について解説しました。英文の基本的な構造はこれだけです。

「型はめパズル」は箱に様々な形の穴が空いていて、そこにブロックを入れるパズルです。英語は言ってみれば、四つしか穴の空いていない「型はめパズル」なのです。

「型はめ」というからには、四つそれぞれ異なる形の穴を持っています。

つまり、S(主語)になれるのは名詞だけ、C(補語)になれるのは名詞、形容詞、といった具合です。

じつは文の構造(ブロックのいれ方)が五パターンしかない上に、それぞれにはまるブロックもある程度決まっているのです。

 

次回はそのブロック、つまり「品詞」について解説していきます。

 

それでは。

 

p.s.「世の中こんな短い文章ばかりじゃないよー」と思われた方もいらっしゃるとおもいます。それは形容詞と副詞が悪さをしているからです。次回はその点も触れていきます。

 

私の英語学習歴(一年半でTOEIC300点台から900点オーバーへ)

伝えたいこと

タイトルの通り、私は学生時代に1年半でTOEICを約600点延ばした経験があります。より短期間でスコアを大幅に伸ばす方法が様々なメディアで紹介されていますが、それはTOEICの癖を利用した単なる試験対策であったり、一部の超天才にしか実現不可能な内容であることがままあるように感じます。

 

私は一度TOEIC900点を超えてから、本格的な参考書を使った英語学習は止めていますが、それでも以降数度受験したTOEICの点数が900点を下回ることはありませんでした(一度900点ジャストはありましたが。。ギリギリ)し、現在仕事で海外のパートナーと英語を使ったコミュニケーションを取ることが出来ています。この点単なる試験対策による付け焼刃的な英語力ではなく、本当の意味での英語力を身につけることが出来たと自負しています。

また、私はズボラかつサボり症な人間であり、小さい頃から成績は常に中と中の下をさまよっている、そんな奴でした。今になって振り返り、それでも実績を出すことが出来たのは、学習方法が良かったのかもしれないと思ったのです。

 

私の英語学習記録が、しっかり英語力を身につけたいとお考えの極一般的な誰かのお役に立つのではと思い、まとめていくことにしました。

 

まず本記事は第一弾ということで、簡単にこれまでの歩みを記したいと思います。

次回以降具体的な内容について記載していきます。

 

私の英語力

高校3年の夏 360点➡︎大学1年の冬 940点➡︎大学卒業から6年を経た現在…

 

 945点 あまり伸びてないのがたまに傷。ただ劣化もしていない。

 

英語学習のきっかけ

当時高校生でTOEICを受験する生徒はあまりいませんでした(多分今も多くはないと思いますが)。英検準二級にも受からなさそうな私がこの時TOEICを受験したわけ、そもそも英語を勉強しようと思ったきっかけは、高校時代のカナダ旅行にあります。

 

一人旅〜カナダ・バンクーバー編〜の記事でも簡単に触れていますが、このカナダ旅行ですっかり取り憑かれ、空気に取り込まれ、将来は海外に移住するんだと強く思ったのでした。一泊二日という短期間のホームステイにも参加したのですが、バディとコミュニケーションを取りたいのに取れず、その悔しさも心に残りました。

 

私の英語学習の軌跡(超概略)

・勢いでTOEICを受ける。→360点

・時期も時期だったため、大学受験を目指した勉強を始める。→即挫折。

・高校受験用のテキストで勉強を始める。→途中からわからなくなる。

・本屋を彷徨い、キャッチーな五文型に関するテキストを発見する→アハ体験!

・ようやく高校受験用のテキストの内容が飲み込めてくる。

             ー初受験から半年ー

・一番苦手な暗記からは逃げられないことを悟り、単語帳をようやく買う。→超猛スピードで一冊終える!

・大学受験用テキストに再々挑戦→基礎単語が備わったことで、ようやく戦えるようになる。

・英検準二級を飛ばして英検二級を受験→合格!

             ー初受験から一年ー

・リスニングが全く伸びず心が折れかかる。→寸前でブレイクスルーを経験!

TOEFL用の単語帳一冊の3分の2を終える。

・英検準一級を受験。→合格!

TOEIC対策の文法問題集を一冊だけ読む。

             ー初受験から一年半ー

TOEICを再受験。→940点(R:460、L:480)

 

だいぶ端折りましたが、私の学習の軌跡は大まかには上記の通りです。

本には何冊も手を出しましたが、真に読み込んだものは6、7冊程度に絞れると思います。6、7冊頑張ればなんとかなると思ったら、道のりはそんなに険しくないように感じませんでしょうか。大丈夫です。劣等生の私でもやれたんですから。

 

次回以降、私の経験則に基づき、エッセンシャルな要素から取り上げてご紹介していきます。

 

それでは。

 

一人旅〜カナダ・バンクーバー編③〜

三日目(州議事堂、ロイヤルB.C.博物館)

朝早々にホテルをチェックアウトし、インナーハーバーを起点に街歩きをスタートした。まず朝食を食べにHotel Grand Pacificへ。まだカナダらしいものを食べていない気がして、今日こそはとエッグ・ベネディクトを食べに向かったのだった。感想はというと、最初の一個は(二個出てきた)毎朝食べたいと思えるくらい美味しいのだが、二個も食べると朝食の定番の割には少し重いような気もした。

 

ブリティッシュ・コロンビア州議事堂

しばらく腰を下ろし、インナーハーバーを眺めていた。何も起きないのだが、それはそれで良かった。そのまま夜まで眺めていられそうだった。

 

インナーハーバー①

f:id:alooftraveler:20170115001622j:plain

 

州議事堂①

f:id:alooftraveler:20170115001634j:plain

 

実はここに来るのは二回目だった。前回もバンクーバー、ヴィクトリアを訪れたのだが、一番脳裏に焼きついたのがこの州議事堂だった。カナダが私の人生を変えたと言って良い。初めての海外だったということもあるだろうが、強く感動して、帰国後すぐに苦手な英語を必死で勉強した。将来は海外に移住すると心に決めていた。

それから10年程経ち、東京で普通のサラリーマンをしている自分が妙に落ち着いてしまったように感じて、もう一度ここに来ようと思い立ったのだった。

 

州議事堂は記憶の中のそれと変わらず綺麗だった。ただ、脳を抉るような感動は無かった。期待値が高すぎたのかもしれないし、海外慣れしたこともあったかもしれない。

 

どれだけの時間いただろうか。なんとなく整理がついたような気がした頃、次の目的地へ向かった。

 

ロイヤルB.C.博物館

この旅で最も印象的だったのがこの巨大な博物館だった。

f:id:alooftraveler:20170115001654j:plain

 

テーマは文化人類学といったところだろうか。

特に心に残っているのは、言語と文化をテーマにした展示だった。ブリティッシュ・コロンビア州には、先住のインディアン民族が多数居住している。その多くは独自言語を持っているが、文字を持たない一部の民族は自分たちの文化・歴史を次の世代に口承している。そういった民族の人口が減少するにつれ、言語と同時に口承されてきた文化や歴史までも途絶える危機にあるというのだ。

現地の研究者たちは、それらの記録・保存に努めているという。いずれ民族が消滅する時を見据えて。

英語が世界の標準語と言われて久しいが、その世界を形作ってきた一つ一つのピースを失ってしまっては徐々に世界自体が萎んでしまう気がする。英語はツールだ。アイデンティティをも形作る言語は守っていかなければならない。そんなこんなで日本語を改めて勉強し直してみようと思ったのだった。不思議な帰結だった。

 

外に出ると、空が青かった。この地を離れる私を見送ってくれているかのようでもあった。もう一度インナーハーバーと州議事堂を訪れて、しばらくあてもなく歩いた後、帰路についた。

インナーハーバー②

f:id:alooftraveler:20170115001714j:plain

州議事堂②

f:id:alooftraveler:20170115001745j:plain

名前も知らない道にて

f:id:alooftraveler:20170115001821j:plain

 

翌日、空港に向かうべくホテルを出た。この旅で一番の晴天となった。

 

 雑記

  • バンクーバーは喫煙に厳しい。街中にはめったに灰皿は無い。ただしそれが禁煙につながっているかというと怪しく、路上喫煙者のポイ捨てタバコが道路のいたるところに落ちている。なお、バンクーバー国際空港内に喫煙所はない。出国手続きの前に外で吸っておかなければならない。
  • カナダは私を変えた。どれだけ変えたかというと、定量的なものだけ示せば1年半でTOEICの点数が580点伸びた(360点→940点)。もしかしたらいずれ記事にするかもしれない。
  • 旅とブログは人を詩人にする。見返すと少し寒気がするが気にしないことにした。

 

一人旅〜カナダ・バンクーバー編〜  fin

一人旅〜カナダ・バンクーバー編②〜

二日目(バンクーバー博物館&美術館〜ヴィクトリアへ)

3泊5日の旅であまり時間がなかった。3日目はヴィクトリアに日帰りで観光に行こうと思っていたし、4日目はホテルをチェックアウトしたら空港に直行する必要があったから、この日がバンクーバー観光最終日だった。

 

目を覚ますと正午だった。しまったと思いつつも、12時間も平気で寝られる自分に「まだ若いな」と苦笑する余裕はあった。一人故の余裕だった(同行者がいれば、そもそも寝坊することも無かったろうが)。

 

急いでシャワーを浴びて、前日目に入ったラーメン屋で朝食兼昼食を食べた。席について、少ししまったと思った。店内で飛び交う言葉が日本語だったからだ。長居しては旅人の熱が冷めてしまうと、お勧めらしいラーメンを急いで啜って足早に店を出た。少々高めだったが味は完全に日本仕様で美味だった。

 

バンクーバー博物館

Home | Museum of Vancouver

フォールスクリークにかかるグランビル橋を渡ってバンクーバー博物館へ向かった。フォールスクリーク(False Creek)は直訳すると「偽の入江」となる。バンクーバーの歴史を考えたときに、フランス人とイギリス人の「入江」の定義が異なったりしたのだろうか。入植したイギリス人が「入江ちゃうやん」とこんな名前を付けたのだろうか。答えは定かではないが、そんなことを考えながら、少し曇りがちな天気の下グランビル島といった景色を眺めながら歩いていた。

 

グランビル橋より。曇天でどんよりと暗い。

f:id:alooftraveler:20170115001110j:plain

博物館入り口前の蟹のオブジェ。先住民族ハイダ族の伝承が題材となっている。

f:id:alooftraveler:20170115001135j:plain

 

展示はバンクーバーの風土史をテーマにしているようだった。

中でも特に印象に残ったのは"Neon Vancouver, Ugly Vancouver"と銘打たれたネオンサインに関する展示だった。かつては経済発展の象徴だったはずのネオンサインが現在は、光害とでも言うだろうだろうか、景観破壊だと議論になっているようなのだ。ネオンサインにはLEDでは出せない旅人の心を踊らせる光がある。どこかにレトロなバンクーバーを残してくれるような決着に期待したい。

ネオンサインという切り口でバンクーバーの過去と現在を表現するこの展示は大変興味深い。期間無制限の展示だそうだから、是非バンクーバーを訪問する際は立ち寄ってみることをお勧めしたい。

 

バンクーバー美術館

Vancouver Art Gallery

博物館から美術館までは3キロ程の道のりだった。もっと効率的な周り方があるのだろうとは思いつつ、旅程を立てないために余分な動きが多くなる。ただし、余分であっても「無駄」な動きでは無いから良いということにしている。現地の空気に触れてなんぼ、それだけで、いやむしろそれこそが私の旅の楽しみだ。

 

バンクーバー美術館では現代アートの展示をしていた。現代アートに関してはほぼ全く何も知らないという状態だったが、勢いだけで飛び込んだ。

入ってみると、色とりどりの折り紙をちぎって不造作に貼り付けただけの(ように見える)切り絵、絵の具一色だけで書かれた「四角」、色を塗られた便器、スクラップを丸めた物体…と何がなにやらわからないものに囲まれて、早くも出たいような気分になったが、周りに無知を悟られないように顎に手を当てたりしながら、作品と難解な説明文を眺めて辛抱強くしばらく過ごしていた。

 

ふと目に止まる作品があった。ネガを反転させたような毛沢東マリリン・モンローアンディ・ウォーホルの作品だ。以前目にしたことがあるのも要因の一つだろうが、彼の作品だけは琴線に触れたような気がした。

釘付けになって眺めているうちに、ふと「現代アートは、もしかしたら、直感なのかもしれないな」と思った。何も考えることなく、目から入った視覚情報を脳の奥に直接ぶつけるような、そんな見方が必要なのかもしれないと思った。

 

アンディ・ウォーホル紹介文

f:id:alooftraveler:20170115001157j:plain

 

少しわかったような気分になったところで出口に到着した。

 

ヴィクトリアへ

次の目的地は直感で決まった。本来翌日行く予定だったヴィクトリアにその日のうちに行ってしまおうと思い立ったのだ。急いでホテルに戻り荷物をまとめると、電車、バス、フェリー、そしてまたバスを乗り継いでブリティッシュ・コロンビア州州都ヴィクトリアに到着した。 夜の潮風が気持ち良かった。

 

ヴィクトリアに向かうBCフェリー。夕方にはすっかり晴れてくれた。

f:id:alooftraveler:20170115001225j:plain

 

フェリーの中で予約したホテルにチェックインした頃には21時を回っていた。道路に仰向けに寝て星を眺めたくなるくらい周りには何も無く、ホテルに併設された控えめなネオンサインを灯したバーに入って夕食を取った。ここではMolson Canadianを数杯飲んだ後、ウィスキーを飲んでみることにした。カナディアン・ウィスキーと言えば、20世紀前半に米国で禁酒法が施行された際に飲まれた劣悪な密輸酒というイメージがあったが、実に美味しい酒だった。

一人の旅行者が珍しいのか、マスターも何かと気に掛けてくれた。彼は日本に対する知識はほとんど何も無かったし、反対に彼が好きなF−1に関する知識が私にはなく、話はあまり噛み合わなかったが、はにかみ合いながらお互いネタを探している時間も心地良かった。最後はヴィクトリアのお勧め観光地というなんてことない話題に落ち着いて、しばらくしてホテルに戻った。

 

つづく

 

一人旅〜カナダ・バンクーバー編①〜

バンクーバーの魅力

バンクーバーの魅力の一つは景観。「都市と自然の調和」にかけては世界一ではないかと思う。

高層ビルが立ち並んでいて都会的な香りを醸しつつ、実際嗅覚に触れるのは緑くささだったりする。それもそのはずで少し目を移せば広がる大自然。こんな風に都市開発と自然保護を融合させられるのは、やはりその国土の広さ故の余裕なのだろうか。

魅力のもう一つは人。何故だかわからないがみんな人懐っこい気がする。笑顔も素敵だ。街中を歩いていると度々声をかけられた。ただ面白いのは、それがTouristとしてだけではなく、現地人と勘違いされて道を聞かれたりすることだ。カナダへは「多文化主義政策」の下、多様な人種・民族が移民してきている。近年はアジアからの移民の増加が顕著とは聞いていたが、私のようなザ・アジア顔に道を聞いてくるあたり、うまく共存が図れているようで嬉しい。

 

一日目(スタンレーパーク、ギャスタウン)

バンクーバーへの一人旅を決行したのは2016年4月のことだった。雨季にあたることから、雨を覚悟していたが、バンクーバー国際空港に降り立って見上げた空は青々としていた。

空港から車でホテルに移動しチェックインを終えた後、早速街に繰り出した。カナダの銀座と呼ばれるロブソン・ストリート沿いの安ホテルに宿泊していたのだが、なるほど、高級ブランド店が立ち並び、歩く人々もどこかセレブ感が漂っているように感じられる。ただ、ホテルを出てすぐに日本のラーメン屋が目に入ったのには笑ってしまった。

これはどちらかと言えば悪癖なのだろうが、私は事前に旅程を立てない。だから街に繰り出したとは言っても目的地が定まっているわけではなかった。とりあえずひたすら街歩きをしていた。これだけでも相当胸踊るのだが、2時間も歩くとさすがにどこか観光地にでも行こうという気がしてきた。

 

とある通りに桜が咲いていた。日本が寄贈したものだそうな。

f:id:alooftraveler:20170115000459j:plain

 

スタンレーパーク

まずはスタンレーパークに行こうと思った。入国審査で「どこを観光する予定だ」と担当官に聞かれ、咄嗟に「スタンレーパーク」と答えていたこともあって、なんとなく本当に行かなければならない気がしていたこともあった。

行き方はポータブルWi-Fiを使って一発検索だ。まさに文明の利器。沢木耕太郎の『深夜特急』ではあり得ない世界になってしまったわけだが、あの時代だったら行き交う人に道を聞いたのだろうか。それを思うと何か大事なことが失われてしまっているような気がしないでもない。と、こんな浸ったことを考える余裕があるのも一人旅の特権だろう。

スタンレーパークは広大だった。外周が約10キロあり、トレイルコースも完備されていることから、ランニングやサイクリングを楽しむ人で溢れていた。右手に海を挟んでビル群、立ち込める木々を左手に見ながら歩いていたが、そのコントラストは、日本の大手町のビル群と皇居の組み合わせのようで、一方でスケールの差は圧倒的だった。

 

ビル群とスタンレーパークのトーテムポールと

f:id:alooftraveler:20170115000539j:plain

f:id:alooftraveler:20170115000559j:plain

手前だけでなく向こう岸にも多くの船が並んでいる

f:id:alooftraveler:20170115000615j:plain

ボートを楽しむ人の姿もあった

f:id:alooftraveler:20170115000631j:plain

 

3、4キロ程歩いただろうか。ライオンズゲートブリッジをしばらく眺めた後、これ以上得られるものは無かろうと思い来た道を戻り始めた。この公園自体が出島のようになっており、市街地に戻るためには一周回るか、来た道を引き返すかしかなかった。合計3時間程をスタンレーパークで過ごした。この時すでに歩行距離は10キロ強に達していた。

 

遠くに見えるライオンズゲートブリッジ 

f:id:alooftraveler:20170115000703j:plain

 

ギャスタウン

少し日が傾いてきた頃、次はギャスタウンに向かった。

ギャスタウンはバンクーバー発祥の地と呼ばれている。バンクーバーへの旅行を計画する人の多くは、レストラン等が軒を連ね、イルミネーション輝く中でもくもくと蒸気を吐く蒸気時計の写真を見たことがあるのではないだろうか。私もそんな写真を一枚撮っておきたいと思いギャスタウンへ向かった。

ちなみに私はてっきりここを「ガスタウン」だと思っていた。蒸気≒ガスという認識からだが(化学に詳しい方からすると「全然違うわい」ということなのかもしれないが。)、イギリス人船長の"ギャシー"さんの名を由来としているらしく、やはり正しくは「ギャスタウン」のようだ。

写真自体はというと、あまり上手く撮れなかった。三脚を持ってくれば良かったと少し後悔めいた感情も湧いたが、基本的に歩きたい私の性質からすると、やはり三脚は邪魔になると思い直した。

f:id:alooftraveler:20170115000727j:plain

 

これは後に知った事だが、この付近は夜になると非常に治安が悪いらしい。決して大通りから外れて小路に入り込まないようにして欲しい。私はそれを知らず入り込んで、男に絡まれそうになった。走って逃げて事なきを得たが。(ちなみに治安が良いと言われるバンクーバーだが、ホームレスや物乞いは多い。ここに限らず、小路には入らないのが賢明だろう)

 

ギャスタウンの帰りにカナダプレイスにも寄ったが、終ぞうまく写真を撮る事は出来なかった。

ロブソン・ストリートに戻り、普通の飲み屋で遅めの夕食を取った。カナダのビール"Molson Canadian"は格別だった。一方で食べ物の方は、何となしに注文したチキン・ウィングの量が思いの外多く、なんと一品で満腹になってしまった。

早々と食事を終えてホテルに戻ると、到着早々20キロ超歩いたせいか、小休止のつもりで横になったベッドで途端に寝入ってしまったようだった。

翌朝のアラームもセットせずに…。

 

つづく